不易流行vol.100
6/4 ⽕曜⽇⼣⽅⾶⾏機でコペンハーゲンからドイツハノーファーに移動、バスにてビーレフェルトに到着しました。ビーレフェルトは⼈⼝33万⼈ほどの都市です。今回欧州視察をアレンジして頂いたのは、ビーレフェルト在住で⽇本⼈の永井宏冶⽒です。永井⽒は1981年⽣まれ、東北芸術⼯科⼤学、ドルトムント⼯科⼤学ディプロム課程卒業後2004年からドイツ在住、エコ建築研究機関に約10年勤務したのちECSPO Consulting を設⽴、⽇本向けにドイツの建材を輸出や専⾨家や学⽣へのセミナーおよび企業へのコンサルティングを⾏っている⼀⽅省エネ改修・温熱換気の設備設計・⼯事の現場管理を⼿掛けています。 7/1 池袋メトロポリタンホテルで開催され、当社鉄道⼯事部泉聡君が表彰されました。来賓としてJR東⽇本常務執⾏役員⽟川岳洋鉄道事業副本部⻑が「JR東⽇本設備部⾨の課題と取組み」と題して講演されました。この中で今年東北新幹線で発⽣した保守⽤⾞両の油漏れによる輸送障害について触れ、「⼀⽇あたりの売上が40億円で今回の輸送障害では10万⼈に影響し、10億円の減収となった」と報告がありました。損害の⼤きさを改めて認識させられました。また⽟川⽒は「働いている⼈の命、お客様の命、仲間の命を守り」誰も死なない誰も殺さない」この事が重要であると強調されていました。
7/12に開催された会議で、主催者(⽇本コンクリート補修・補強協会)会⻑として冒頭の挨拶をさせて頂きました。昨年度の実績はポリマーセメントモルタルTS100の出荷が約2,500tとここ数年横ばい、全国の代理店数は出⼊りがあるものの62社となっております。また施⼯実績報告として専務が昨年に施⼯した塩分吸着型モルタルによる⼋⻯橋の施⼯報告をしました。
7/19 愛知県豊橋市にある「株式会社オノコム」を訪問してきました。同社は1934年創業で建築設計・不動産などを⼿掛ける総合建築業です。4代⽬社⻑の⼩野達朗⽒は⽇本の美⼤でデザインを学んだあと、イギリスロンドンにあるデザイン事務所に勤務、社⻑に就任してからは会社が⼿掛ける建築のデザインを全⾯的に⾒直し、最近では007で有名な英国のアストンマーチン社がデザインする⽇本第⼀号南⻘⼭住宅の設計施⼯を⾏います。また設計段階では3DスキャナーとVRを駆使し、施主様がゴーグルを着けて疑似体験できるサービスを展開されていました。
ドイツでは2050年までに建築物の⼀次エネルギー消費量を2008年⽐で80%削減し、カーボンニュートラルを⽬指すという⽬標が建てられています。エネルギー消費量のうち建築物が占める割合は4割弱ですが、新築の割合は⽇本と⽐較してとても低く(年間滅却⼾数ドイツ6,000:⽇本11万)、このことは⽇本の様なスクラップ&ビルドの仕事はほとんど皆無である事を意味しています。そのため⽬標達成には既存建築物の省エネ改修が不可⽋となります。事実2008年から今⽇までの実績として、冷房費⽤・給湯・照明で消費されるエネルギーは17%削減されています。
上記の政策を背景に⼈⼝変動による影響も含め建築業界は4つの課題を抱えているとされています。住宅の供給量を増やさなければならない反⾯、同時に建築物でのエネルギー消費を抑える必要があり、そのためには新築の供給だけでなく改修⼯事の拡⼤が避けて通れず、新築・改修や効率の良いエネルギー供給⽅法と共に簡素化を進め、広域でのスピードアップが求められているそうです。次回は⼯事の模様を紹介します。
ユニオン建設㈱安全⼤会
Sto クリテックジャパン全国代理店会議
新・建設業地⽅創⽣研究会視察