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坪単価③

坪単価③

「坪単価」で住宅会社を決める際に注意すべきポイント

坪単価のシリーズもラストとなりました。
3回目の本記事では、坪単価で住宅会社を選ぶ危険性、そして住宅会社選びのポイントをお伝えしていきたいと思います。

坪単価を低く見せたがる

住宅会社にとってみれば、当然住宅価格や坪単価を低く見せたいものです。坪単価が表示された建売物件のチラシなどをよく見たことがあるかと思いますが、他社と比較するとなると、間取りや面積、そして坪単価を比較すると思います。
また実際に住宅会社を見て回っている方の中には、「御社の標準的な坪単価はおいくらですか?」と住宅会社へ聞いたことがあるかもしれません。
坪単価を低く見せる方法はいくらでもあります。例えば第1回目のブログでお話した面積を「施工床」で坪単価を計算する方法もあります。
また第2回目のブログでは「住宅価格」を低く見せるため、お風呂やキッチンといった住宅設備などの費用を考慮していないケースや、考慮していたとしてもかなり古い形式のキッチンやトイレなどを標準的な坪単価に組み入れるケースがありました。
「坪単価が安い」という理由で住宅会社と契約をし、設計を進めていくなかで住宅会社から「住宅設備や外構工事などはオプションになります。」と言われ、住宅費用が増加していき予定よりも住宅価格が高くなってしまった…なんていうお話はこの業界でよく聞く話です。

大切なのは坪単価に何が含まれているのか

全3回すべて読んでいただいた方は、坪単価の捉え方が会社によって随分異なることをご理解いただけたかと思います。そして住宅会社を選ぶ際に、坪単価のみで住宅会社を比較することがどれだけ危険なことかもご理解いただけたかと思います。坪単価で住宅会社を選ぶということは、全く違う土俵にいる会社同士を比べていることと同意です。
高性能な窓ガラスや外壁材料、ハイグレードな住宅設備を標準にしている会社と、性能や品質よりも低価格を重視している会社の坪単価を比較した場合、当然後者の会社は坪単価が低くなります。価格のみで住宅会社を決めてしまい、住んで3年もしないうちに品質不良が見つかり後悔してしまう。これでは夢のマイホームが「負の資産」になってしまいます。
一番大切なポイントは、この坪単価に何が含まれているのかをよくチェックすることです。住宅性能のレベルや、住宅設備のグレード、外構工事の有無、構造計算やアフターメンテナンスなど、自分の家づくりにとって大切な条件がしっかりと含まれているのかを確かめましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回坪単価について全3回にわたりお話してきました。価格で住宅会社を比較したい場合、大切なポイントは「土俵を揃える」ことです。「耐震性能」「省エネ性能」「耐久性能」「アフターメンテナンス」などなど自分が大切にしたいと思っているポイントについて各社土俵を合わせてから価格を比較しましょう。
例えばアフターメンテナンスでしたら、アフターメンテナンスをやってもらえるのか、それは有料なのか無料なのか、メンテナンスの品質、対応年数などをしっかりと各社調べてから価格を比較しましょう。
そこで初めてその会社の住宅価格が高いのか安いのかが見えてきます。
少しでも多くの皆様が家づくりで後悔してほしくないという思いで書かせていただきました。是非ご参考にしていただければと思います。
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